毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

梅香が鈴音の手を握った。
「私たち、一緒に戦うわ」
「え?」
「皇太后と戦うのでしょう?」
蘭芳が言った。
「私たちも、味方よ」
紫苑が頷いた。
「茶室を再建しましょう。みんなで手伝います」
蓮華が微笑んだ。
「茶器も、新しく作りましょう」
菊花が力強く言った。
「負けないわ。絶対に」
静華が鈴音の肩を抱いた。
「あなたは一人じゃない。私たちがいる」
鈴音の目から、涙が溢れた。
温かい涙。
「ありがとう……」
声が震える。
「本当に、ありがとう」
妃たちは鈴音を囲んで、抱きしめた。
みんなで。
温かい抱擁。
「もう引き返せない」
鈴音は涙を拭いた。
「これから、本当の戦いが始まる」
梅香が頷いた。
「分かってる。でも怖くない」
蘭芳が微笑んだ。
「みんな一緒だもの」
妃たちは手を繋いだ。
輪になる。
焼け跡の中央で。
灰の中で。
でも、その輪は強かった。
女性たちの連帯。
誰にも壊せない絆。
遠くから、この光景を見つめる人物がいた。
皇帝だった。
煌龍は木の陰に立ち、妃たちを眺めていた。
「強いな……」
呟いた。
「お前たちは、本当に強い」
風が吹いた。
灰が舞い上がる。