毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

扇で鈴音を指す。
「次は命はないと思え」
明確な脅迫だった。
でも鈴音は怯まなかった。
「受けて立ちます」
その声は、力強かった。
「私は皇帝を救う。龍化の呪いから解放する。誰にも止められない」
皇太后の顔が歪んだ。
「皇帝を救う? 笑わせないで」
冷笑する。
「あの方は、龍の血に縛られている。救えるはずがない」
「救ってみせます」
鈴音は一歩も引かなかった。
「必ず」
皇太后は扇を閉じた。
「愚かな娘ね」
溜息をつく。
「分かった。好きにしなさい」
鈴音に背を向ける。
「でも忘れないで。次に私の邪魔をすれば、本当に命はない」
鈴音は皇太后の背中を見つめた。
「一つ、聞いてもいいですか」
皇太后は振り返らなかった。
「何?」
「あなたと皇帝、どちらが勝つか見ものですね」
その言葉に、皇太后の肩が震えた。
宣戦布告だった。
もう、和解の道はない。
戦うしかない。
皇太后はゆっくりと振り返った。
その顔色が、変わっていた。
怒りに染まっている。
「何を言ったの、今」
低い声。
鈴音は微笑んだ。
「皇帝は、私の茶で強くなります。龍化を制御し、真の力を手に入れます」
一歩近づく。