この恋、予定外。

ほんの少し、間を空けてから
「大盛りは?」
と聞かれてしまった。

「いや!迷ったんですよ!」

ここでやっと本音を出すと、彼は吹き出した。

「なんで今日に限って普通盛りにしたんだよ」

「だって、高橋さんが大盛りにしないから!」

「は?俺のせい?」

「なんか…嫌じゃないですか?女の私のほうが大食いなの」

私の中にあるほんのひと握りの乙女心を出したら、さっきよりもっとはっきりと笑われた。


出会った時より、何倍も打ち解けている。何倍も話せている。何倍も笑ってくれている。
嬉しい気持ちと同時に、期待と不安が押し寄せる。

…なんで今、ここにいるんだろう。

あのとき私は、勝手に言って、勝手に終わった。
それなのに今日は、この人が自分から誘ってきた。
その意味を、まだちゃんと受け止めきれていない。


出来たてのラーメンが運ばれてくる。
なみなみのスープからは湯気が上がっていて、味噌の匂いが、ふわっと広がった。
同時に餃子もどん!と出されて、見事なオーダー捌き。