王子は姫を愛して止まない

気持ちを伝えたくて、一緒に帰らないかと聞いてみて、後悔した。
…あ…滝谷くん、困った顔してる…。

「あーごめん、俺も一緒に帰りたいんだけど、今日はちょっと…予定があって…」

あ…困らせてる…私…。

私は笑顔を張り付けた。
罪悪感を生ませないように。

きっと優しい滝谷くんなら申し訳ない顔をしてしまうから。

「そっか、ごめんね!突然!」

あ…あからさまに元気にしちゃった。
私ってこんなにごまかすの下手だったっけ?

「ううん、こっちこそごめん。本当に嬉しいよ。また姫乃から誘ってもらえると本当に嬉しい」

すごく素敵な笑顔を見せてもらったからそれで満足。