王子は姫を愛して止まない

「っえ?いやいや、何も変わらない…」

言いきる前に少しだけ考えた。

今しかないかもしれない。
私は意を決して口を開いた。

「あ、あのね…実はね雛ちゃん」

「え?何々?」



「ええぇぇぇええ!いつの間に滝谷みかッモガガ」

雛ちゃんの口を両手で抑える。

今はお昼休み。
幸い滝谷くんは机に顔を突っ伏して寝ているようだけれど、周りには滝谷くんファンが山のようにいるんだから、大声は止めてほしい。

「ちょっと雛ちゃん!」

「ご、ごめんごめん」