王子は姫を愛して止まない

「なるほど…」

確かにそれなら双方に利益があり、口約束ならいつでも切れる関係だ。

彼が守ってくれると言うなら女子から逃げる必要もないだろう。
もちろん自衛もするけれど。

私は彼の目をじっと見つめて頷いた。

「分かりました…じゃあ形式上は恋人ということ、であってる?」

彼は一瞬目を見開いて驚いた様子で頷いた。

「あ、うん。ありがとう」

「…私も助かるからだから。いつでも関係は切れるってことだよね?」

あたりまえのことだけれど一応聞いておく。
すると彼は一瞬黙りこくってしまったけれど、すぐに口を開いた。