王子は姫を愛して止まない

あまりの必死さにふふっと笑ってしまう。

「大丈夫だよ。そんなこと疑ってないって。ただ本当になんでかなってびっくりしただけだよ」

私の言葉にあからさまにホッとした様子を見せる滝谷くん。

またふふっと笑ってしまった。

「それじゃあ行こうか」

そう言った彼に私は頷き返した。

あ…車道側…。

話しながら歩いていてはたと気づいた。
知らないうちに車道側に滝谷くんが立っている。

いつも雛ちゃんと歩くときは私が車道側だから、ちょっと女の子扱いで嬉しい。