王子は姫を愛して止まない

日曜日。

私は服装に悩みに悩んだ末、そんな自分がアホらしくなり、いつも通りオバーサイズのゆとりのあるセーターにデニムスキニーのズボンで家を出た。

「えっ、あれっ?」

滝谷くんとは駅で待ち合わせの予定。
だったのだけれど…黄金色の髪に綺麗な紺の瞳陶器のような白い肌、道行く人が2度見していく彼がそこにいた。

た、滝谷くん、なんでここに…?

家を知っている理由も、何故ここにいるのかも分からない。

「な、なんで…」

私の問いかけに答えるより先に滝谷くんは笑顔で挨拶をした。