王子は姫を愛して止まない

嫌なことが頭をよぎって、首を振って振り払った。

ため息をついてベッドにダイブする。
体がふかふかの布団に沈んで、心地よさのあまり、そのまま目蓋を閉じそうになったところで、また着信音が鳴った。

雛ちゃんからかと思ったけれど、そうじゃなかった。

とりあえず悩んだけれど通話ボタンを押した。

「は、はい…もしもし」

『もしもし姫乃?』

な、なんで…滝谷くんが私の電話番号知ってるんだろう…。

「ねえ、なんでこの番号知ってるの?」

『ふふっなんでだと思う?もちろん友達ちゃんからはなにも聞いてないよ』