王子は姫を愛して止まない

姫乃は鞄を教室の扉まで歩いて、こちらを振り返った。

「なんでそんな顔してるの?帰らないの?実風…くん」

っ…!

どうやら仕返しがしたかったらしい。

しっかり突き刺さってはいるが可愛すぎて、てを出しそうにさせられて困る。

しかも結局呼び捨てはハードルが高かったのか、顔をりんごのように真っ赤にさせて結果的にくんがついた。

いや可愛すぎる。
ほんとに無理。心臓いたい。

俺は必死に平静を装って駆け寄った。