王子は姫を愛して止まない

けれど、名字が違うだけで、特になにも変わらない。

「結構あるんだよね。これで三回目だし。両親は離婚して既に二回再婚してる。んで、また離婚してる。…名字まで変えたのは、初めてだけど」

俺の言葉に姫乃は申し訳なさそうな顔をした。

「ごめんなさい。言わせちゃって…」

俺は首を振った。

「ううん。俺が勝手に言っただけだよ。気にしないで。それに俺とにーさんも、もうそんなに両親のこと気にしてないから」

「ありがとう」

俺はにっこりと笑った。
それは本心だ。