王子は姫を愛して止まない

ほんと可愛い。

「穂山先輩と知り合いなの?」

「うん。知り合いっていうか、俺の実の兄ね」

俺はコクりと頷いた。
色々めんどくさいけれど、穂山寛は血の繋がりのある兄だ。

俺の言葉にさらにポカンとした顔をする姫乃。

可愛すぎるから抱き締めたい。

そんなこと思っているとも知らず、一心に俺を見つめてくる。
可愛いし、俺しか見てない現状が幸せだからこのままにしようかな?

けれどそうはいかないらしい。

「でも名字…」

確かに、俺の名字は滝谷で、兄さんの名字は穂山だ。