王子は姫を愛して止まない

雛ちゃんはうるうるとした瞳で私を見つめた。

「姫乃ちゃん…」

けれど、このままだと、送り出しても雛ちゃんは心のそこから楽しめそうにない。

そこで私はひらめいた。

「あっ!今日中に進捗聞かせてよ!土産話しっかり持ってきてね?」

雛ちゃんの目に輝きが宿った。
そして、大きく頷いた。

「うん!ありがとう!待っててね!」

雛ちゃんは足早に教室を出ていった。

…いつの間にか親友の恋が実りそうになっている。素敵な瞬間なのに、私は少しだけ寂しさを感じた。

雛ちゃんは大好きな人がいるけれど、私は…告白されても、驚くばかりで…何も考えられていない…。