王子は姫を愛して止まない

「そう…だったんだ…」

姫乃の可愛い反応にきゅんとする。
こんな時に私欲を感じてしまうとは…

「会った時点で断ってはいたんだけど、迷惑行為もあったから、改めて丁重にお断りしてきた。だから髪黒いの」

姫乃の目が丸くなる。
少しずつではあるけれど、俺の気持ちが伝わっているらしい。

「あと、学校で俺が不機嫌だったのは…情けないけど、嫉妬」

「嫉妬?ってやきもち?」

姫乃が言うと可愛すぎて焼き餅のほうに聞こえる。

「そう。だって姫乃呼び出した男子、どう見たって、姫乃に告白しようとしてたし…姫乃も顔見知りっぽかったから...」

あーダサ…けど、こんな時に取り繕っていられない。それぐらい今の俺は焦っていて余裕がない。

「電話でのことも、姫乃に妬いてほしくて、ミュートにしてたけど、嘘並べた」