王子は姫を愛して止まない

まるでありえないとでも言うように。

そして姫乃はバッと顔を両手で覆った。

「う、そ…」

「嘘じゃないよ」

本心だ、伝わってくれ…。

そんな俺の願いは虚しく姫乃の心に響かない。

「実風くん、それは優しさじゃないよ。これ以上私を惨めにしないで」

「っ…姫乃…」

どうしたって俺の言葉が通じそうにない。

何て言えば、どう伝えれば姫乃の心に触れられる?

姫乃は震える唇で言葉を紡いだ。