王子は姫を愛して止まない

何度泣いたのか、何度不眠になったのか分からないほど泣き腫らした目は充血していた。

そこにある瞳は俺を写さない。
ただそこに不安定に立っている。
今にも崩れてしまいそうなほど弱々しく見えた。

「実風くん…今日、だっけ…?」

「ううん、けど、少しでも速く話して起きたいってごめん、突然」

姫乃は力無くふるふると首を振った。

「お茶淹れるね」


リビングは散らかっていると姫乃の部屋に通してもらった。

姫乃はマグカップを一つ持ってくると俺の前に置いた。