王子は姫を愛して止まない

自分勝手だと分かっていてもいてもたっても居られなかった。

ただただ今姫乃に会いたい。全部伝えて安心してほしい。俺の腕の中でまた笑っていてほしい。



姫乃の家に着くとインターホンを押した。

今日も親は居ないのか車庫には古いタイヤ痕以外何もない。

姫乃は今一人で頭の中できっと苦しんで捌け口が無くて耐えていることだろう。

ガチャリと扉が開いた。

「っ…姫乃っ…」

出てきた姫乃の髪は跳ねていて、ボサ付いていたけれど、全く気にしていない様子だった。