王子は姫を愛して止まない

この状況自体不本意なのだ。
一刻も速く終わらせたい。

「なにを言っているの?今日は髪を黒く染めているから、今度こそ改まってお付き合いの報告かと思ったのだけど?」

俺は間髪いれずに答える。

「ええ。改めてお断りのために染めました。僕はあなたとお付き合い出来ません。…母が何と言おうと」

「っな…私は早乙女グループの娘なのよ!?ありえないわよ!?」

「あなたが早乙女グループだから何ですか?早乙女グループの娘だから誰ですか?それが僕のフィアンセに関係あるんですか?」

早乙女さんは顔を赤くして声をあらげた。

「なんでよ…!?あんな冴えない、可愛げもない子の何が良いのよっ?」