王子は姫を愛して止まない

「っ…」

ぼろぼろと泣く私を余所に早乙女さんは車に乗って消えていった。

早乙女さんが居なくなって家に入った途端崩れ落ちた。

涙が止まらなくて嗚咽を殺して一日中泣き続けた。

実風くんはそんなにあの人のことが好きだったんだ。

そんなに私が嫌いだったんだ…。

ごめんね…実風くん…。

隣でスマホが震えて着信音が鳴った。

プルルルル…

そこには実風くんと表示されていて、ヒュッと息が吸えなくなった。