王子は姫を愛して止まない

「え…?」

早乙女さんは歯切れの悪い私に腹が立ったのか舌打ちをした。
その仕草一つ一つに威圧感のようなものを感じて震える肩をぎゅっと抱いた。

「すいません…」

「実風くんはあなたのせいで私と付き合えていないのよ。分かる?私は早乙女グループの娘なのよ?あなたなんかと違って、私は彼の力になれてずっと役に立てるの」

つまり、彼女は財閥の娘さんなんだ。

私は目頭が少しずつ熱くなっていて喉がぎゅうぎゅうとしんどくなる。
涙で視界が滲む。

私はぐっと堪えると涙が溢れないように耐えた。