王子は姫を愛して止まない

あまりに私では、実風くんの隣に立つ人として力不足で相応しくない。

あれは私がみたくてみた、幸せな夢だった…。
そういうことにすればいい。

両親の時もそうだった。
辛い苦しい寂しい…どんな苦痛も慣れだ。
時間がきっと風化してくれる。

私は耐える…それで良い。

「大丈…」

自分に言い聞かせるように大丈夫と呟きそうになると突然インターホンが鳴った。

ピンポーン…

なんとなく体が勝手に動いた。

これは期待。
実風くんが会いに来てくれたんじゃないかという。