王子は姫を愛して止まない

翌朝私は学校に居なかった。

というか、大体の人が居ない。
なぜならもう冬休みにはいったからだ。

私は机の上に広げた問題集に目をやる。

…難しい…。

休み明けにすぐ定期テストが迫っているので、長期休暇などと気を抜いている暇はない。
幸い部活や赤点は無いので勉強に集中できる環境だった。

…集中できる…はずなのに…

私の頭の中は一人の男性のことでいっぱいで問題集に集中できずただ文字の羅列を追うだけで時間が過ぎていっている。

幼い頃は一人でお留守番をさせられなかったからか、両親は職場の保育ルームに私を預けていて、小学校高学年にもなると、関わりはないに等しくなった。