王子は姫を愛して止まない

「っ…!!」

私はたまらなく惨めな気持ちになった。

こんな時まで、私は彼を好きだと実感しなくてはいけないのか…

私は自分が驚くほどの力を振り絞って実風くんの胸を押した、距離をとると、後ろ手にドアに手を掛けた。

すると実風くんは切羽詰まった様子で口を開いた。

「ごめん、姫乃…」

「…ごめん…かぁ…。私の方こそ、嫌な思いさせちゃったみたいで、ごめんね」

ごめん…ごめんという言葉が脳内で反芻された。