王子は姫を愛して止まない

「姫乃、何?なんか言いたいこと無いの?」

実風くんの刺すような物言いに、ビクりと肩が震えた。

振り返ると、ミュートにしているらしいスマホはまだ実風くんの片手にあった。

私はさっきたくさん泣いたのに溢れそうになる涙をぐっと抑えた。

実風くんは相変わらず綺麗な顔で逆に圧迫感があった。

お日様に照らされている実風くんは綺麗で、初めて会った当初のことを思い出された。

…実風くんには申し訳ないな。ダメダメな彼女でごめんね。

私はふるふると力無く首を振った。