王子は姫を愛して止まない

「実風くん?すぐ戻るよ?どうしたの?」

不安になる。

ただでさえ知らない綺麗な女の人が最近知らないところで実風くんと会ってると知って、不安なのに、そんな中向けられた冷めた目に背筋が凍った。

いつもと違う吐き捨てるような言い方に孤独感が増した。

「み…かぜ、くん…」

涙が少しずつ目に溜められていく。

ダメだ泣いちゃダメ。
そんな資格無い。

実風くんの気持ちをくみ取れない私が悪いんだから。

手を伸ばしても届かないところまで実風くんは歩いていった。