王子は姫を愛して止まない

私は彼に一度ペコリと頭を下げると、小走りで実風くんの元へ行った。

「実風くん、ちょっと呼ばれたから行ってくるね。すぐ戻ると思うけど、待たせちゃうから、先に食べててね」

「…俺も行くよ」

「え?」

よく見ると実風くんの様子が変だ。
目が真っ黒で何を考えているか分からないのに、怒っていることだけは伝わってくる。

どうして…?

私は一応拒否した。

「場所変えるって言ってたから、多分言いにくいことだと思うの。私一人で行くよ」