王子は姫を愛して止まない

先ほどのような恐怖はいつの間にか消え去っていた。
一心に見つめられて、少しずついたたまれなくなり、顔が紅潮していくのが分かる。

少しずつ鼓動が早くなって、見つめている時間が長く感じる。

「あ…の…」

私が顔を隠そうと手が出てくると、滝谷くんは隠す間もなく私の顎に手を添えて上を向かされた。



「好き」



…―え―…

な、何言って…