王子は姫を愛して止まない

そう言うと実風くんは渋った。

「えぇ…折角姫乃と居るのに…」

「実風くんがこんなじゃ、私も楽しめない…」

実風くんは一度慌てたように口を開いたけれど、悩むように目をそらして、ゆっくりと目を閉じた。

「ん…姫乃の膝、すげぇ落ち着く…」

実風くんが頭を横に向けてちゅっと膝にキスをする。
その感覚にピクリと体が跳ねてしまったけど、実風くんはそんな私の様子を満足そうに見つめると、眠りに落ちた。

しばらくして規則正しい寝息が聞こえてきた。

わっ、私だけが今実風くんの寝顔を見てる。
実風くんを独占しちゃったみたい。