王子は姫を愛して止まない

その目を見ると昨晩の記憶が一気に戻ってきて…っっっ…!

私は実風くんの顔が見られず赤くなった自分の顔を両手で隠した。

「どうしたの?赤くなって、可愛いね。何か…」

実風くんの口が耳元に寄せられる。

「何か思い出したの?」

「っ…!」

ぜ、絶対分かってるのに聞いてくる。

実風くんは優しいけどたまに意地悪だ。

私が指の隙間からじっと睨むように見つめると、実風くんは何故か口元を隠すように手でおさえて、ニヤリと笑った。