王子は姫を愛して止まない

…え?き、きも…え?

私が驚いた顔をしていると雛ちゃんは我に返った様子になって、慌てた様子で弁明するように捲し立てた。

「い、いや!その!気持ち悪いっていうか…こうっ…ああも~!!」

彼女は言葉が出てこなかったようで、きっ、と私を見つめた。

「とにかく!実風くんに懐かれないように、なによりも懐かないように気を付けなよ!」

「あはは…」

まさかそんなことが万に一つもあるわけがない。
今まで人を好きになったことがないからなおさら、あり得ないことだと言いきれる。