王子は姫を愛して止まない

俺の頬を汗がつたう。

予鈴の音が聞こえて、ふらふらとおぼつかない足取りで教室に入った。

姫乃は俺の方をちらっと見て、目があってパッと反らした。

…本当にどうしたものか…。


放課後、俺は話す間もなく、学校を出た。

時間設定がギリギリなせいで、あまり悠長にしていられない。

けれど、Noと言える相手でもない。



カフェに着いて、先について居たらしいその女性にペコリと頭を下げると、ふわりと笑みを称えて、ひらひらと手招きをしている。