王子は姫を愛して止まない

嘘だ…と…。

けれど、一度目を閉じて、涙を目から落とすと、姫乃はもう一度開いて言った。

「ありがとう」

「っ…ひめ、の…」

姫乃の目には全く光が宿っていなくて、俺の気持ちを信じられていないのが分かった。

姫乃は立ち上がって、歩いて教室を出ていった。

ど…どうしよう、どうすればっ…。

姫乃が俺から離れそうになっているこの状況に呼吸がしにくくなる。

姫乃姫乃姫乃姫乃姫乃姫乃…姫乃っ…。

頭がおかしくなりそうだ。姫乃は俺の全て。姫乃が居なくなったらっ…。