王子は姫を愛して止まない

「ううん、また明日」

私はそう言うと、滝谷くんに背を向けて歩いた。

はぁ…思ったより…あっさりしてるなぁ、私。

ちらりと横目で滝谷くんを振り返ると、放心状態のような顔で立ち竦んでいた。



家に着いて、誰も居ない家にただいまを告げて自室に入る。

ベッドに身を預けてじっとする目を閉じる。

別に滝谷くんがその子を絶対選ぶと思った訳じゃない…そうじゃない…ただ滝谷くんは、私を変わったと思ったんじゃないかなって、そう思ったの。

私は今朝の夢…思い出の全てを既に鮮明に思い出していた。