夜に飛ぶ蝶


「池田ー、起きたんなら仕事しろーったくー!」


「はっはいい、課長!」


「それから後一つーー」


電話の鳴り響く音、怒鳴り声、ゲリラ豪雨の雨音。


(あの美しい青年はどこの骨なんだろう…)


と、ぼんやり考えていたら、


「これ、明日までに頼みますね」


渡された資料は言わずもがな明日までに


仕上げられない量だった。



「なんか予定あるの?」


「デートっす!周りには言わないでくだ

さいね〜」



そう言ってなんでもかんでも人に頼む。
残業させる。


折り返しの連絡も無しにー。