夜に飛ぶ蝶



席に着くと、見上げたら


整った顔の、肌がきめこまやかな、服装は黒のスーツ仕立てで座高が高く瞳は宝石を詰め込んだようにキラキラしていた。


「...こんばんは


瑠奈です」


恭しく名乗るとにっこり笑い、前のめりになって話し出す。


「どうも、大手会社経営の綱方です」


名刺を交換する。


「上場企業…なんです、ね?」


この時金より男の方に興味がそそられた。



声もよく頭の中に反復された。


「瑠奈さん、今宵はよい夜ですね。


僕の趣味は盆栽でしてーー」


彼は事細かく自分の趣味を語った。


地味とは思ったけど


植物を愛するエコな人と印象付けられた。


それから店一番のワインを頼んだ。


もう気分は絶好調。


運命の出会いだったーー。