テストの日は雨だった。露を落としながら若々しく鮮やかな葉が揺れている。
───ああ、退屈だ。
解いている途中から気づいていた。小学校の時と変わらない感覚。簡単なのだ。
小学校の時の姉の言葉はやはり全部嘘っぱちだったのか。それともだんだん難しくなっていくのかな。
今回のだったら勉強しなくても行けたかも。でも理科と社会はちょっとやんないときついだろうな。
ぼんやり、ぼんやりと、考える。自分が教室の空間に融けていくようだ。雨の音が心地良い。
中学校に入って初めてのテストは、ほぼ全て満点だった。
なのに、数ヶ月前までの満足感はない。
