離婚の決定打となったのは、彼に知らない女性から連絡が来ていたこと。たまたまだったが、彼のスマホに届いた【いっくん大好き】というハートマークつきのメッセージを見た瞬間、糸がぷつりと切れた気がした。
すべての不満をぶちまけて離婚届を差し出した私に、樹は慌てて浮気を否定して彼女とのやり取りをすべて見せてきた。
それを見る限り、樹のことを気に入った居酒屋の常連客が軽い気持ちで送ってきただけのようだったが、まず連絡先を教えているのが問題だろう。
そして、メッセージの中にあった【仕事やめたいならウチにおいで】というひと言。彼女にも同じことをぼやいて甘えていたのかも……と思うと、悔しさと虚しさで心がぐちゃぐちゃになりそうだった。
彼は常々『好きだよ』と口にする人だったけれど、適当に言っているわけではないと感じたし、その愛を疑ってもいない。でも、きっと私に許してもらえるだろうという慢心がエスカレートして、いろいろな場面で怠けてしまったのだろう。
私が年上なせいもあるだろうが、ずっと寄りかかっていられるのは辟易した。自分の精神衛生上、別れたほうがいいと思ったのだ。たとえ彼を嫌いになったわけではなくても──。
すべての不満をぶちまけて離婚届を差し出した私に、樹は慌てて浮気を否定して彼女とのやり取りをすべて見せてきた。
それを見る限り、樹のことを気に入った居酒屋の常連客が軽い気持ちで送ってきただけのようだったが、まず連絡先を教えているのが問題だろう。
そして、メッセージの中にあった【仕事やめたいならウチにおいで】というひと言。彼女にも同じことをぼやいて甘えていたのかも……と思うと、悔しさと虚しさで心がぐちゃぐちゃになりそうだった。
彼は常々『好きだよ』と口にする人だったけれど、適当に言っているわけではないと感じたし、その愛を疑ってもいない。でも、きっと私に許してもらえるだろうという慢心がエスカレートして、いろいろな場面で怠けてしまったのだろう。
私が年上なせいもあるだろうが、ずっと寄りかかっていられるのは辟易した。自分の精神衛生上、別れたほうがいいと思ったのだ。たとえ彼を嫌いになったわけではなくても──。



