愛想のいい笑顔でお客さんを見送った彼も私に気づき、みるみる驚きの表情に変わっていく。
「え……マコ?」
やや長めの髪にブラウンのキャップが似合う、少し垂れ目で甘めの顔立ちの彼は、紛れもなく私の元旦那……樹だ。
危惧していたことが現実になってしまった。彼が移動販売を始めたのは知っていたから、もしかしたらこういうイベントに出店しているかもしれないと思っていたけれど、まさか本当にいるとは……!
約十年ぶりの再会に、お互いに言葉が出ずただ固まっていると、不思議そうに星野ちゃんが問いかけてくる。
「あのイケメン店員さん、内海さんの知り合いですか?」
「し、知らない知らない」
薄情な私は小刻みに首を横に振り、その場から離れたくて歩き出そうとした。しかし、樹は「待って、マコ!」と私を呼び止め、急いでキッチンカーを降りてくる。
私はギョッとして逃げたくなったものの、人の目もあって派手なことはできない。戸惑っているうちに彼がやってきてしまい、なんと私の手を引いて抱き寄せてくるではないか。
「ちょっ、いつ──!」
「やっと会えた……ずっと会いたかったんだ」
「え……マコ?」
やや長めの髪にブラウンのキャップが似合う、少し垂れ目で甘めの顔立ちの彼は、紛れもなく私の元旦那……樹だ。
危惧していたことが現実になってしまった。彼が移動販売を始めたのは知っていたから、もしかしたらこういうイベントに出店しているかもしれないと思っていたけれど、まさか本当にいるとは……!
約十年ぶりの再会に、お互いに言葉が出ずただ固まっていると、不思議そうに星野ちゃんが問いかけてくる。
「あのイケメン店員さん、内海さんの知り合いですか?」
「し、知らない知らない」
薄情な私は小刻みに首を横に振り、その場から離れたくて歩き出そうとした。しかし、樹は「待って、マコ!」と私を呼び止め、急いでキッチンカーを降りてくる。
私はギョッとして逃げたくなったものの、人の目もあって派手なことはできない。戸惑っているうちに彼がやってきてしまい、なんと私の手を引いて抱き寄せてくるではないか。
「ちょっ、いつ──!」
「やっと会えた……ずっと会いたかったんだ」



