アラフォーバツイチ、花ざかり。

「だから、余計に乗り気になれないのよね。また失敗するかもしれない恋愛に挑むより、このままひとりでいたほうが気楽」

 自分で肩を揉みながら言うと、さっこが同意するように頷く。

「私も、自分が離婚したとしたら真琴みたいに思うかも。もう男なんていいやーって」
「この年になるとほかの楽しみも打ち込めることもそれなりにあるから、恋愛の重要度って下がるよね」

 蓬の言葉に私も共感する。昔は結婚に憧れていたのもあってたくさん恋したけれど、もう夢を見られない今は必ずしもパートナーは必要ではないし、別のことを優先したいと思う。

 手を組んで腕を伸ばすさっこは、どこか物足りなさそうだ。

「やっぱり自由があるのもいいなって思うしね。結婚も出産も後悔してないけど、やりたいことも欲しいものも諦めてばっかりだもん」
「ほんとにね。もっと自分磨きしたいし、趣味にも没頭したい。真琴みたいにいつまでも綺麗で輝いていたいよ。……あ、これ嫌みとか皮肉じゃないからね?」

 蓬の言葉にさっこもぶんぶんと首を縦に振る。ふたりとも単純に自由が欲しいだけだと理解しているので、「わかってるよ」と笑って返した。