アラフォーバツイチ、花ざかり。

「うちも来年中学生になるからなぁ。塾とか行かせてる?」
「ううん。部活引退したら夏期講習はやるって言ってるけど、口だけかもね」
「避けては通れないけど、なりたくないな~受験生の親。気苦労多くて白髪増えそう」
「いやいや、私が蓬みたいに双子ちゃんのママだったら、今頃とっくにハゲてると思う」

 さっこのざっくばらんな発言に、私たちの笑い声が湯気と共に広がった。

 昔からほんわかしている蓬だけれど、双子ちゃんの育児は壮絶だろうと想像はつく。今も体型はそんなに変わらず小柄で可愛いママなので、その身体のどこにふたりも入っていたの?と不思議になるくらいだ。

 さっこも仕事と育児をうまく両立していて、職場でもリーダーの立場らしい。そこに至るまでの苦労も知っている。

 ふたりとも、本当によくやっているなと尊敬する。私にとって育児は未知の世界だから。

「私からしたらふたりともすごいよ。子供産んで育ててるだけで偉大だよ、ほんと」

 肩にお湯をかけながら切実に言うと、ふたりの表情が柔らかなものになった。

 そして、蓬が意味ありげに口角を上げて私に話を振る。