アラフォーバツイチ、花ざかり。

 東京とは比べものにならないほど涼しい夜風を感じながら、真琴は星空を見上げて感嘆の声をあげる。

「すごい綺麗……! 肉眼でこんなに星が見えるなんて」
「俺はこの星空をしばらく毎日見てたぞ。羨ましいだろ」
「腹立つー」

 気の抜けた会話をして笑い合い、心地のいい時間が流れていく。

 椅子があるにもかかわらず、ふたりで寄り添って星空を眺めてしばらく経った頃、真琴が穏やかに言う。

「透也とこんなに長い時間一緒にいるの初めてだし、今日は本当に楽しかった。ありがとね」

 淀みのない笑顔と言葉に、何度も胸が温かくさせられる。意地を張っている時もいいが、やっぱり素直な彼女が好きだ。

 俺の我慢も限界が近く、華奢な腰を抱き寄せて顎をくいっと持ち上げる。

「今日はまだ終わりじゃないけど?」

 むしろこれからだろ、と本能のスイッチが入った瞳で見つめると、真琴の頬がみるみる赤く染まった。

 もう問答無用で唇を奪う。舐めて、優しく甘噛みして、りんごのような可愛い彼女をたっぷり味わった。

 その表情が適度にとろけたところで、手を引いてベッドルームへ。すぐに押し倒したい衝動を抑え、俺の足の上に彼女を座らせてまたキスをする。