アラフォーバツイチ、花ざかり。

 真夏になると、避暑地とはいえ三十度は超えるのでそれなりに暑いが、今日はほどよい気温で散策日和だ。まずは洒落た店が並ぶ旧軽井沢を歩いてみる。

 和と洋が混在した銀座通りは、レトロな雰囲気が楽しい。食べ歩きをしながら、雑貨屋や土産屋などを気ままに見て回る。平日なのでそんなに人も多くなく、落ち着いて買い物もできて快適だ。

 真琴が食べたがっていたスイーツまでしっかり堪能してから、今夜泊まるホテルへ移動した。

 ふたりで初めて一夜を過ごすのだからと、高級感のあるホテルを選んだが、アートを感じる凝った造りも素晴らしい。天井や照明、柱や材質などをつい観察してしまい、彼女は「さすが建築家は視点が違う」と笑っていた。

 チェックインを済ませ、夕飯まではまだ時間があるので近くを散歩することにした。

 この辺りには、いくつか教会がある。まず向かったのは、背筋が伸びるような神聖さを感じる石の教会。

 この建物はオーガニック建築と呼ばれ、自然と調和するように造られている。積み上げられた石畳や、石とガラスを用いた複数のアーチからなる堂内は芸術的だ。