アラフォーバツイチ、花ざかり。

「そんなに驚く?」
「そ、そっか、もう恋人だもんね……いつまでも日帰りってわけには……いや、やっぱりダメ!」

 なにやらぶつぶつ呟いていた彼女は、急にかぶりを振って完全拒否した。

 俺の頭の中で、漫画のようにガーンと音が鳴り響く。まだ俺にはすべてを見せられないってことか……とショックを受けたのもつかの間、彼女は顔を赤らめてたどたどしく続ける。

「たぶん来週は、その、生理が来そうなので……」
「あぁ……」

 そういう理由か、と納得しかけて、その奥に隠された本当の意味に気づいた。

 真っ赤になっている真琴の様子からして、生理になったらセックスできないから、という意味にとっていいんだよな?

 察した瞬間、俺まで顔が火照ってきて、繋いでいないほうの手で口元を覆った。真琴にもちゃんとそういう欲求があったようで嬉しい。

 アラフォーのふたりして照れている構図は滑稽だろうな……と思いつつ、気を取り直して約束を取りつける。

「わかった。じゃあ再来週な」
「うん。楽しみしてる」

 俺を見上げる彼女に満面の笑みが広がって、それだけで心が満たされていく気がした。