そうしてけじめをつけられたと思っていたのに、まさか真琴に直接電話していたとは。
案の定ホラを吹いたようなので落胆してしまった。彼女が変わったように感じたのは俺の気のせいだったか。
とにかく、真琴を悩ませたことをしっかり反省してもらいたくて、約十年前から変わらない藍奈の連絡先にメッセージを送った。真琴も了承してくれたので、平日の仕事終わりに会おうと決めた。
約束の時間の少し前、待ち合わせの目印としてよく使うコーヒーショップの中で待っていると、清楚な雰囲気を纏った藍奈がやってきた。
ドリンクのグラスを手にして品のある笑顔で俺の向かいに腰を下ろす姿は、昔となんら変わらない。そのグラスに入っているのは、きっと甘いキャラメルマキアートだろう。
「嬉しい。透也のほうから連絡をくれるなんて」
「勘違いするなよ。今日会ったのは、君にお灸を据えておくためだから」
淡々と冷めた口調で前置きする俺を、彼女はきょとんとして見つめる。
「真琴に、俺たちがまだ想い合っているようなことを言ったんだろ? 自分に都合のいい作り話をするのはやめてくれ」
単刀直入に言うと、二重の瞳がはっと見開かれた。
案の定ホラを吹いたようなので落胆してしまった。彼女が変わったように感じたのは俺の気のせいだったか。
とにかく、真琴を悩ませたことをしっかり反省してもらいたくて、約十年前から変わらない藍奈の連絡先にメッセージを送った。真琴も了承してくれたので、平日の仕事終わりに会おうと決めた。
約束の時間の少し前、待ち合わせの目印としてよく使うコーヒーショップの中で待っていると、清楚な雰囲気を纏った藍奈がやってきた。
ドリンクのグラスを手にして品のある笑顔で俺の向かいに腰を下ろす姿は、昔となんら変わらない。そのグラスに入っているのは、きっと甘いキャラメルマキアートだろう。
「嬉しい。透也のほうから連絡をくれるなんて」
「勘違いするなよ。今日会ったのは、君にお灸を据えておくためだから」
淡々と冷めた口調で前置きする俺を、彼女はきょとんとして見つめる。
「真琴に、俺たちがまだ想い合っているようなことを言ったんだろ? 自分に都合のいい作り話をするのはやめてくれ」
単刀直入に言うと、二重の瞳がはっと見開かれた。



