アラフォーバツイチ、花ざかり。

 悩んでいる時も、自信をなくしそうな時も、彼の頼もしさに救われた。樹でも、友達でもなく、透也じゃなければダメなんだ。

 広い背中に手を回して抱きしめ返すと、彼も腕の力をほんの少し強める。

「真琴も、俺にもう一度人を信じて愛せるようにしてくれた、唯一の人だ。それだけで君には十分すぎるくらいの価値があるだろ」

 私のすべてを包み込むような声が胸に染み渡って、瞳にじわりと熱いものが込み上げる。心の隙間を埋めてくれる彼に、涙混じりに「ありがと……」と伝えた。

 これまでしてきた恋は、その当時はどれも本気だった。そのたび相手の受け入れられない一面にがっかりしたり、裏切られたりして、私に恋は向いていないのだとすら思っていた。

 でも今、こうして再び心が望む人に出会えた。私を大切にしてくれる彼と、彼を強く想う自分を、もう一度だけ信じたい。

 骨張った手が頬に触れ、潤む視界に情熱を帯びた表情で私を見つめる彼が映る。

「君が好きだ。誰よりも。これからは俺と生きてくれ」

 ストレートで極上な告白に、胸がいっぱいになりながらしっかりと頷く。