アラフォーバツイチ、花ざかり。

 また嘘をつかれたって、ショックを受けるだろうか。今の話を聞いた後だと不安になる。

 しかし、すぐに杞憂だとわかった。温かい腕で優しく抱き寄せられたから。

「なんだ……安心した。初めて嘘でよかったと思ったよ」

 耳元で安堵のため息混じりの声が響く。

 私もほっとしていたものの、「今の真琴、すごく可愛かった」と囁かれて顔から火が出そうになった。透也の口から甘い言葉が出ると、とびきり極上に感じる。

 私の髪を撫でながら、彼は心の内を明かす。

「君がああ言うから、本当に興味を持たれていないのかと思ったし、元旦那を選ぶのかもって俺も逃げ腰になった。それでもやっぱり、どうしても逃したくなくて今日会うことにしたんだ」

 そんなに想ってくれていたなんて、全然気づかなかった。ヨリを戻すんじゃないかと心配だったのは、透也も同じだったみたい。

 彼の胸に頬をくっつけ、安心する香りを吸い込んで目を閉じる。

「今日、待っていてくれて嬉しかった。透也はいつも、私の足りない部分を満たしてくれる。そんなふうにできるの、透也だけだよ」