アラフォーバツイチ、花ざかり。

 瑠利ちゃんの言葉に被せ気味でカジさんが言い、私も「揉めたね」としみじみ頷いた。

 彼女の言う通り、離婚は精神的に疲弊するし労力も半端じゃない。別れる前後数カ月は相手を思いやる言葉なんてかけられなかった。

 そんな大きな選択をしたからこそ、後に待っていたひとりの生活は天国のようだったけれど。

 ただ、離婚してどう感じるかは人それぞれ。原因も様々だから、私のようにすっきりした人もいれば、瑠利ちゃんのように若干後味の悪さが残る人もいる。

「この間、元旦那から連絡があったんですよ。『今夜久しぶりに会いたい』って。身体目当てとしか思えないんだっつーの、あんにゃろー」
「今日やけにやさぐれてるのはそのせいか」

 悪態をついてビールをぐびっと呷る彼女を、カジさんは憐れむように見て苦笑を漏らした。

 瑠利ちゃんの離婚原因は、元旦那の不倫。大学を卒業してすぐ結婚したが、一年という早さで修復不可能になってしまったそう。

 私とふたりで飲んだ時に、『身体の相性はよかったんですけどねー』と漏らしていたけれど、離婚したにもかかわらず元嫁を求める彼の気が知れない。