いきなりの登場に動揺する私をよそに、透也は用紙をすっと取り上げた。
それを見た後、今度は私をじっと見下ろしてくる。今の私の行動から、コンテストがダメだったことにおそらく気づいただろう。
また嫌みでも言われるかな。透也と話した時、参加できただけで十分、みたいなことを言っちゃったもんね。得意げに。
なんだかバツが悪くて視線を逸らしていると、彼が口を開く。
「どうせ捨てるなら俺にくれよ。代わりにこれをやるから」
思いもよらない言葉と共に、ブランド物らしき小さな紙袋を差し出され、私は呆気に取られた。
「え……?」
「今日、誕生日なんだろ。おめでとう」
久々に声も表情も柔らかくなった彼のお祝いのひと言で、胸がほんのり温かくなる。その後に遅れて驚きがやってきた。
誕生日と結果発表が同じ日なのは前から酷だなと思っていたのだが、その話は透也にしていないはず。
「なっ、なんで知ってるの!?」
「この間、野球見た時に瑠利ちゃんがこっそり教えてくれたよ。全然連絡取れないからマンションまで来た」
「え、ごめん!」
バッグの中にしまったまま存在を忘れていたスマホを慌てて取り出すと、一時間ほど前に透也から【会いたいんだけど】とメッセージが来ていた。
それを見た後、今度は私をじっと見下ろしてくる。今の私の行動から、コンテストがダメだったことにおそらく気づいただろう。
また嫌みでも言われるかな。透也と話した時、参加できただけで十分、みたいなことを言っちゃったもんね。得意げに。
なんだかバツが悪くて視線を逸らしていると、彼が口を開く。
「どうせ捨てるなら俺にくれよ。代わりにこれをやるから」
思いもよらない言葉と共に、ブランド物らしき小さな紙袋を差し出され、私は呆気に取られた。
「え……?」
「今日、誕生日なんだろ。おめでとう」
久々に声も表情も柔らかくなった彼のお祝いのひと言で、胸がほんのり温かくなる。その後に遅れて驚きがやってきた。
誕生日と結果発表が同じ日なのは前から酷だなと思っていたのだが、その話は透也にしていないはず。
「なっ、なんで知ってるの!?」
「この間、野球見た時に瑠利ちゃんがこっそり教えてくれたよ。全然連絡取れないからマンションまで来た」
「え、ごめん!」
バッグの中にしまったまま存在を忘れていたスマホを慌てて取り出すと、一時間ほど前に透也から【会いたいんだけど】とメッセージが来ていた。



