アラフォーバツイチ、花ざかり。

 今日もまだ人が来る予定なのだが、私たちは構わず先に飲み始めている。大好きな日本酒に口をつけ、瑠利ちゃんが見せるスマホを皆で覗き込む。

 ネットニュースになっているのは、モデルから俳優になった二十代後輩のイケメンくんと、人気アイドルの可愛い女の子。結婚した当初も騒がれていたが、どうやらその甘い生活にピリオドを打ってしまったらしい。

「このふたり、若いけどうまくやっていそうだったのにね」
「やっぱ不倫か」

 私の後に続いてカジさんが言い、渦中のアイドル並みに可愛い瑠利ちゃんがアヒル口を動かす。

「コメントですれ違いって言ってますよ。〝彼女のことはずっと尊敬していますし、いつまでも応援しています〟だって。きっとそこまで思ってないのに、よくできた人ですね~」
「毒舌だなぁ、瑠利ちゃんは」

 苦笑を漏らす私。瑠利ちゃんは可愛い顔して発言が結構厳しい。

 長い髪を後ろでルーズに纏めた彼女はテーブルに両肘をつき、私とカジさんを交互に見やる。

「だって、綺麗な離婚なんてそうそうなくないですか? カジさんもマコさんも揉めたでしょう。死ねばいいのにって思ったでしょ?」
「そこまでは思ってないから。揉めたけど」