アラフォーバツイチ、花ざかり。

 表面上は笑って「それもありだよ」と肯定しているうちに試合が始まり、審判や応援の声が響く。それがどこかぼんやりと聞こえて、応援しながらも心ここにあらずという感じだった。

 彼らのボールと一緒に、この暗鬱としたものも吹き飛ばしてほしい。そう願いながら、バッターとして立つカジさんを見守る。

 強い気持ちを込めて彼が打った球は、青空に大きく弧を描いてグラウンドの先へと飛んでいった。



 試合の結果は、七対八で社長たちのチームの勝利。同点になったと思ったら抜かされるシーソーゲームで、とても面白かった。

 社長やカジさんがヒットを打つとやっぱり盛り上がって、私も自然に声を出していた。残念ながら、すっきりと心が晴れるまでには至らなかったけれど。

 試合の後は、私たち女性陣が持ち寄ったおにぎりやサンドイッチを食べて、あっという間に午後二時を過ぎていた。あのまま芝生に寝転んでお昼寝したい気分だったけれど、予定がある人も多かったのでその場で解散となった。

 駅までは瑠利ちゃんも一緒だったものの、家が近い私と透也は必然的にふたりになってしまう。今は最寄り駅に着き、マンションに向かっているところだ。